なら記紀・万葉プロジェクト『古事記かるた』発売開始!
皆さんこんにちは、広報のFです。
この度、新しいかるたを作りました。
その名も『古事記かるた』です。
神話の世界や天皇家の始祖にまつわるお話をまとめた日本最古の書物にして、
和製ファンタスティック・ノンフィクショ・テラー(本当に?)『古事記』
あまりに有名、でもよく知らない。
そんな古事記をわかりやすく楽しみながら覚えようという事で出来たのがこのかるたです。
もともと2012年から2020年までの間行われる奈良県のビックイベント『記紀・万葉プロジェクト』
その一環として奈良県より委託されましたオリジナルかるた作りで出来上がったのがこの商品です。
企画・編集に携わったのは、【奈良県地域振興部観光局
ならの魅力創造課記紀万葉プロジェクト推進係】です。一気に言えば、
最後まで息が続かなさそうな長い名前の奈良県庁内の古事記推進チームです。
(もちろん、その他にも色々されています)
そして監修を引き受けて下さったのは、高岡市万葉歴史館館長の坂本信幸先生。
古事記だけでなく万葉集や日本書紀など、文学界では著名な方にご依頼しました。
またその坂本先生とも親交の深い、踏歌舎の倉橋みどり氏に文言の編集をお願いしました。
古事記という大変長いお話を、短くかるたに収まる五・七調に編集していただき、
複雑で耳慣れない古文を楽しいかるた語に変換して頂きました。
同じく踏歌舎の石井直子氏には文言の編集だけでなく印刷時の
コンピューター処理などもご協力頂きました。
そして、この古事記かるたの魅力の一つ、かわいらしくも優雅で、
それでいて史実に基づくイラストに仕上げて頂いたのは、
奈良まちでショップ経営もされている創作集団【フルコト】の上村恭子氏。
実は、古事記かるたの製作を依頼してから知ったのですが、同じく奈良県の作られた古事記の冊子【なら記紀・万葉名所図会-古事記こども編-】のイラストも携わっておられました。
そしてかるた製造は…
かるたを作り続けて幾星霜。
京都に燦然と輝く、名店中の名店!
伏見にこの店ありと言われ、ツアー客もあとを絶たない(すみません嘘です)
大石天狗堂!!!!!!!!!
さらに、かるたの文言協力は、奈良県国語教育研究会の先生方。
また当店のインターネット上ですべての処理をお願いし、
奈良県のサーバーに専用ページをアップするのもお願いしましたネットスペシャリスト。
ホームページの事ならレボネット株式会社 坂井和広氏
他にも個人の方々を明示していけば、このブログページが、
映画のスタッフロールになるくらいいっぱいになります。(いや、それは言い過ぎでした)
とにかくもう沢山の人が携わり、力を合わせ出来上がった商品です。
絵も文言もお客様から頂いてから、その後の工程を引き受けて作る
オリジナルかるたはこれまでも作って来ました。
元々ある文言【例えば、犬も歩けば棒にあたる】にイラストだけ
新しくして作ったかるたみたいのは、今までも製造してきました。
しかし、今回の様にまずスタッフから選抜し、何回も打ち合わせを重ね、
遊び方、文章、絵やパッケージに至るまで、本当に一から作りあげていったかるたは初めてです。
特に気を付けないといけないのが、固有名詞などの特定の読み方に対しての間違いや、
ルビの振り間違い。
そして、購入対象(遊んで頂く対象)が子供という事で、適切な言葉使い。
死を連想する言葉や、暴力的な言葉は別の言葉に置き換え、
しかし古事記本来の意味に違いが出ないよう心がけました。
また、かるたの枚数に限度がある為、すべてのエピソードを使う事ができず、
絞りに絞り厳選された札になっています。
フルコトの上村さんの柔らかくほのぼのした、しかし筆を使った力強い絵によって、
古事記の堅苦しく殺伐としたシーンは、楽しくコミカルな雰囲気になり、
小さなお子様も愛用してくれると思います。
さらに秀逸なのが、かるた札の裏の絵を使い、パズル遊びも出来、
古事記が遠い神代の神話だけでなく、現代の日本の元になった話と実感できると思います。
古事記のエピソードがあった場所の日本地図のイラストを裏面に描き、
札を並べていくと日本が完成するというこだわりようです。
私も正直あまり知らなかった古事記の、不思議でかっこよくて、悲しいお話が、
このかるたに凝縮されています。
古事記の上つ巻・中つ巻・下つ巻すべてを読み解くのは大変ですが、
このかるたで遊んで頂くとすんなり理解できる事と思います。
是非、奈良県が誇る日本の神話・伝説の集大成『古事記』と、かるた作りの名店 大石天狗堂が作りあげた渾身の逸品【古事記かるた】で是非お楽しみ下さい。