2021年08月23日 ニュースブログかるた全般

皆さんこんにちは。

広報の藤澤です。

宜しくお願い致します。

 

コロナ禍であっても、一生懸命稼がないといけな京都の商人どす。
しかし商人は京都だけではあらしまへん。

大阪(上方)、滋賀(近江)、東京(江戸)、多くの商人が昔から商いをしています。

昔、大阪(上方)の商人はツンとしないがシャンとしている。東京(江戸)の商人はツンとしているがシャンとしていない、京都の商人はツンともシャンともとれるようだという言葉を聞いた事があります。

(シャンとする/ちゃんとする)とは、折り目正しくきっちりとする事であり、要はしっかりしている様子である。

(ツンとする/ツンケンとする)とは、無愛想で言葉や態度がとげとげしている感じのこと。ツンデレのツンですね。

確かに、大阪の商人は、愛想が良く陽気で快活ですが、どこか抜け目のないシッカリしたようなところがあります。

東京の商人に接する事があまりないのですが、関西人から見て、どこかクールに見えるのも、うなずける気がします。

では、京都の商人はというと、表面上は柔和で穏やかながら、決して本心を表に出さず、会話のはしばしに終始し嫌味にとれるクールさを宿し、損得勘定や条件の折り合いを、しっかり見定めているというところがありますよね。
めっちゃ怒られそう!

そういう意味では、まさに【シャンともツンともとれる】様子だと感じます。

 

例えばシャン&ツンと言えば、『一見(いちげん)さんお断り』という祇園花街のお茶屋は有名ですよね。

紹介者がいない人は、帰れと言う事です。

正に、ツンと言える接客でありシャンとしています。


しかしこれは【初めて来店されたお客様は、入店をお断りしている】というような、感じが悪い対応をして、お高くとまっての事ではありません。

花街のお茶屋独特のシステムがあっての事。

花街のお茶屋では、クレジットカード決済どころか、その日のお支払いを、退店時に精算するなんて無粋な事はしません。

京都の人に言わせると『そんなん、かっこ悪いことできまへん』だそうです。

そして後日、請求書を紹介者へ郵送するそうです。
紹介した人に迷惑かけないよう、紹介する人もよく人を見て、と言うかなりきっちりした、システムですよね。

舞子さん芸子さんへのお花代・飲食代(食事は基本出さずお酒のみ)・交通費などのすべての料金を、客に替わってお茶屋が立て替えて払うシステムだったから、信頼関係のない初見のお客を受け入れないのは当然の話ですよね。

 

つまり、世間で持たれるイメージには、決して表に出ていない歴史や文化が隠れていて、それを知れば納得できる事もあったりするんですね。

是非、コロナが落ち着いた際は、遊びに来てくださいね。

 

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