京都でお商売するのは大変どす!
皆さんこんにちは。
広報の藤澤です。
宜しくお願い致します。
コロナ禍であっても、一生懸命稼がないといけな京都の商人どす。
しかし商人は京都だけではあらしまへん。
大阪(上方)、滋賀(近江)、東京(江戸)、多くの商人が昔から商いをしています。
昔、【大阪(上方)の商人はツンとしないがシャンとしている。東京(江戸)の商人はツンとしているがシャンとしていない、京都の商人はツンともシャンともとれるようだ】という言葉を聞いた事があります。
(シャンとする/ちゃんとする)とは、折り目正しくきっちりとする事であり、要はしっかりしている様子である。
(ツンとする/ツンケンとする)とは、無愛想で言葉や態度がとげとげしている感じのこと。ツンデレのツンですね。
確かに、大阪の商人は、愛想が良く陽気で快活ですが、どこか抜け目のないシッカリしたようなところがあります。
東京の商人に接する事があまりないのですが、関西人から見て、どこかクールに見えるのも、うなずける気がします。
では、京都の商人はというと、表面上は柔和で穏やかながら、決して本心を表に出さず、会話のはしばしに終始し嫌味にとれるクールさを宿し、損得勘定や条件の折り合いを、しっかり見定めているというところがありますよね。
めっちゃ怒られそう!
そういう意味では、まさに【シャンともツンともとれる】様子だと感じます。
例えばシャン&ツンと言えば、『一見(いちげん)さんお断り』という祇園花街のお茶屋は有名ですよね。
紹介者がいない人は、帰れと言う事です。
正に、ツンと言える接客でありシャンとしています。
しかしこれは【初めて来店されたお客様は、入店をお断りしている】というような、感じが悪い対応をして、お高くとまっての事ではありません。
花街のお茶屋独特のシステムがあっての事。
花街のお茶屋では、クレジットカード決済どころか、その日のお支払いを、退店時に精算するなんて無粋な事はしません。
京都の人に言わせると『そんなん、かっこ悪いことできまへん』だそうです。
そして後日、請求書を紹介者へ郵送するそうです。
紹介した人に迷惑かけないよう、紹介する人もよく人を見て、と言うかなりきっちりした、システムですよね。
舞子さん芸子さんへのお花代・飲食代(食事は基本出さずお酒のみ)・交通費などのすべての料金を、客に替わってお茶屋が立て替えて払うシステムだったから、信頼関係のない初見のお客を受け入れないのは当然の話ですよね。
つまり、世間で持たれるイメージには、決して表に出ていない歴史や文化が隠れていて、それを知れば納得できる事もあったりするんですね。
是非、コロナが落ち着いた際は、遊びに来てくださいね。
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