『読み方かるた』が新しくなりました
皆さんこんにちは。
広報の藤澤です。
宜しくお願い致します。
早いもので、新緑の季節が到来。
なかなか収束の気配もないのに、梅雨だの、五月病だの、カビの季節だのがやってまいりました。
カビと言えば、かるたにもカビが生える事をご存じですか?
かるたも紙でできていますから、ジメジメした場所にずーッと放置していると、当然カビの影響を受けることもあります。
図書館や学校の図書室などで、古い空調設備のところだと、独特のカビ臭さがありますよね。
筆者もなんだかそのカビ臭さ(当時はカビと思わず、古い本や木造の建物、古くなった紙の独特の香りと思っていました)が、嫌いではありませんでした。
むしろ、帰郷して久々に、近所の図書館に行った時は、スタッフや本の配置は変わっていても、その独特の香りで昔の記憶が蘇り、懐かしく思ったものです。
ただし、カビは場合によっては人体に有害ですし、目に見えるほど繁殖しているだけで気持ち悪いですよね。
そんなカビの除去
皆さんはどうされていますか?
水ぶき?
掃除機?
除菌スプレー?
どれもやめて下さい。
カビの特性を知れば、どれも逆効果。
【水ぶき禁止】カビは水分があるとより繁殖し、拭く事で他の部分に広がります。それに拭く事により、カルタの表面を傷めかねません。
【掃除機禁止】掃除機で吸引する際、カルタを痛めかねませんし、せっかく吸い込んだカビを排気口から部屋中に噴霧する事になりかねません。
【除菌スプレー禁止】カルタの表面の印刷に悪影響が出るかもしれません。それに水で希釈されている物は、余計に繁殖しかねません。
そこでおすすめなのが
【虫干し】
定期的に風通しが良く、日当たりの良い場所に書籍などを広げ、湿気を飛ばしたり、付着した虫を取り除く作業を「虫干し」と言います。
本につく虫で多いのは、「紙魚(しみ/)」「コナチャタテ(別名:本しらみ)」「フルホンシバンムシ」「クイムシ」「シロアリ」
[紙魚]
体長が1~10㎜ほどで銀色に光る白っぽい虫です。
うろこで覆われ本のページの上を、俊敏に走りまわりますので、気持ち悪いことこのうえない。
それに、紙の表面を削るように食べて被害をもたらしますが、穴が開くほどではないようです。しかし印刷部分が消えてしまう事も。
夜行性で暗いところを好むところや、身体が薄いところなんかも、まるでゴキブリのようですね。
キラキラ光る姿から「雲母虫(きららむし)」とか「箔虫(はくむし)」という別称があるようですが、紙魚という名称が、一番分かりやすいです。
さらに海外では「silver fish(シルバーフィッシュ)」なんて名前がつくほど、一般的な虫です。
でもこの紙魚は、実際凄い虫なんです。
【ゴキブリより太古の原生生物】
【絶食状態で一年以上生きる】
【寿命は7年以上】
【人を噛んだり刺したりしないけど、ただ単に気持ち悪い】
ゴキブリ並みの気持ち悪さです。
「コナチャタテ(別名:本しらみ)」
体長1mmくらいの小さな白い虫です。
湿度を好み、カビを餌にする虫の為、本にはいますが本に被害はでません。
ただ、コナチャタテの死骸や糞が、ハウスダスト(アレルギーや喘息の原因)になりますから、広い意味では害虫と言えるかもしれません。
その他の本の虫(本好きの事ではありませんよ)も含め、昔は書籍のカビや虫取りに虫干しをしていました。
ですから、かるたも定期的に虫干しする事をおすすめします。
さてさて
競技かるたを知っている方なら、必ず耳されるのが、独特の抑揚で読む和歌の詠み方。
この読み方は、2021年4月より、変更されました。
【変更点】今までは「4-3-1-5方式」だったものが「5-3-1-6方式」に変わりました。
なんのこっちゃ?
と思われた方もおられるでしょう。
これは、和歌を詠む際の秒数を表しています。
「一般社団法人全日本かるた協会」の公式の説明によると
■5・3・1・6方式【テキストP3】
読唱上の決まり
5…
3…
1…
6…
前の札の下の句(5秒程度)
余韻(3.0秒 → 2.9~3.2秒はOK)
間合い(1.0秒 → 0.9~1.2秒はOK)
出札の上の句(6秒程度)
【初句】1字 約0.2秒 ← およその目安とあります。
5・3・1・6方式
トータル5秒【前の札の下の句】わが—(0.6秒)ころもではー(1秒)つゆにぬれー(0.6秒)つ
トータル3秒【余韻】つー(3秒)
トータル1秒【間合い(息継ぎ)】(1秒)
トータル6秒【出札の上の句】はるすぎて—(1秒)なつきにけらしー(0.6秒)しろたえー(0.6秒)のー(0.6秒)
(全日協読手講習ビデオPDF版より抜粋)
いやいやいやいや
こんな細かく決まってたの?
マジ こんな細かく時間どおり詠めるって、シリかよ?
凄いとしか言えません。
この読み方の変更に伴い、細々した部分に修正がありました。
そういった変更を踏まえ、弊社が製造しております『読み方かるた』も新しく生まれ変わりました。
税込定価1,320円
さあ皆様、御唱和をお願いします。
ご一緒に~!
『全日協の選任読手に 俺はなるー!』
#新しい競技かるたの読み方
#虫干しの必要性
#紙魚
#しみ
#コナチャタテ
#5-3-1-6方式