2017年05月02日 ニュースブログかるた全般囲碁・将棋花札

皆さんこんにちは。

広報のFです。

よろしくお願い致します。

 

京都の新緑の季節がやってまいりました。

筆者の感じる京都の魅力は、歴史のある街並みや建物、伝統文化や伝統工芸などが多く残る都市。

そしてなにより、それらを包括する自然と文化の調和と思います。

 

京都の地に来て真っ先に感じるのは、すぐそばに美しい自然があり、その自然と古い街並みが、引き立てあって存在している事が、世界中の人々が感動する所以でしょう。

 

この新緑の季節におすすめは、緑と水の豊富な場所です。

鴨川沿いなら貴船(奥宮)

桂川沿いなら嵐山(渡月橋)

宇治川沿いなら伏見(桃山御陵)

小さな川も無数にあり、寺社仏閣や旧家の壁越しから覗く敷地内にも多くの樹木が生い茂り、清涼さを感じる事が出来ます。

 

これは、エアコンなどの人工の涼しさでは味わえない、水のせせらぎの『音を楽しむ』、林を吹き抜ける爽やかな風を『肌で感じる』、樹々の隙間から指す木漏れ日を『見て楽しむ』。

 

非常に贅沢な≪清涼さ≫ではないでしょうか。

またちょっとした甘味処で冷たい物を頂いたり、木陰で休んで景色を楽しむなど、誰でも楽しめる贅沢な時間です。

 

この連休に京都でゆっくり・のんびりしてみては如何でしょうか。

 

 

さて、大石天狗堂では、かるた・花札・百人一首以外に、囲碁将棋も取り扱っております。

 

その囲碁の道具に欠かせないのが碁石です。

 

良い物ですと何十万円もする碁石。

買った方は、大切に使っておられるかと思います。

 

しかし、日頃よく使っていると、汚れたりしてきますよね。

 

そんな碁石のお手入れ法をご紹介します。

 

その前に、碁石の素材は何で出来ているのか、ご存知ですか?

黒い方(黒石)は、過去には和歌山県、現在では三重県で採取される【那智黒石】という鉱石が材料です。

白い方(白石)は蛤(二枚貝)の殻の厚みのある部分をくり抜き加工して出来ます。

 

したがって、どちらも丈夫ですが、決して壊れないという訳ではありません。

むしろ、硬い床などに落として欠けさせてしまったという方もいるのではありませんでしょうか。

 

そして表面上は綺麗でも、よく見ると細かな傷などがあります。

それもそのはず、碁石を一粒だけ大事に個包装しているのではなく、白180個、黒181個もの石が、袋に入って販売されているので、ガシャガシャとぶつかり合い、擦れあっているのですから傷もつきます。

また、貝殻で出来ている白石には、傷や小さな溝に付着した汚れを放置すると、年月が経つにつれ、黄色く黄ばんだ色になります。

 

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この細かな傷やへこみに入り込んだ汚れを取るには、表面を乾拭きだけだと取れにくいかと。

そこで、薄めの中性洗剤で素早く洗ってやります。

ここで大事なのは≪過ぎたるは及ばざるがごとし≫

何事もやり過ぎはダメです。

強い洗剤に長時間つけ置き洗いや、お米を洗うかの様にワシャワシャもみ洗い。

ましてや、さほど汚れていないのに頻繁に洗っていては、汚れは取れても肝心の石の方がダメになります。

 

黒石も白石もですが、出来ればぬるま湯か水だけで洗いましょう(特に貝殻に熱湯はワレの原因になるので絶対に厳禁です!)。

また、白石・黒石を一緒に洗ってはいけません。

理由は、後で白と黒を分けるのが大変なのと、黒石に最初からついてる油分が白石より多く、一緒に洗うとその油が移ったりします。

 

どうしても取れないしつこい汚れは薄めの中性洗剤(食器洗い用洗い用の刺激の弱い洗剤)で洗います(蛤碁石に塩素系漂白剤などもってのほかです)。

しっかり洗剤の成分を洗い落したあと、柔らかな木綿の布などで乾拭きします。

使わなくなった肌着を裂いて使用すれば、余計なお金もかからないですね。

 

 

例えば、白石は『イボタロウ(イボタカイガラムシ・イボタカタカイガラムシという昆虫の分泌物)』、黒石は『椿油』を使いケアします。

白石は基本乾拭きだけのメンテナンスで大丈夫ですが、水洗いした際は乾かした後はイボタロウで磨きます。

ビニール袋に白石とイボタロウの粉末を一緒に入れて、なじませるように優しく振りまんべんなく白石全体に付着させます。

袋から出したら、乾拭きして下さい。

 

要は、赤ちゃんの肌に使って大丈夫なら碁石にもほぼ(絶対ではない)大丈夫。

赤ちゃんを熱湯にいれて洗う人いますか?

強い洗剤や漂白剤で赤ちゃんを洗う人、いますか?

赤ちゃんを洗ったあと、びしょ濡れのまま何もせず放置しますか?

そんな事、赤ちゃんにする人いないですよね。

赤ちゃんのように碁石も大切に!

 

どうしても汚れが綺麗にならない碁石のお問い合わせは、プロである大石天狗堂まで御一報下さい。

 

【シリーズ過去掲載ページ】

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