原画から製造!オリジナルかるたの出来るまで Part2
皆さんごきげんよう。
広報の藤澤です。
よろしくお願い致します。
桜も散り、陽射しが強い初夏が近づいている感じがする京都。
雨が降る日もあれば、曇りなのに蒸し暑かったり、えッ!!夏?っていう暑い日もあったり。
でも、良い季節です。
さて、前回に引き続き、京都北白川在住のご依頼者が地元の郷土について、もっと多くの人に知って貰う為に作った『北白川郷土史かるた』。
その製作過程のお話です。
いつもお世話になっている印刷会社に、ご依頼者様から頂いた絵札の原画(A4サイズのオフセット印刷)と、字札の入ったワードファイルを見てもらいながら打ち合わせしました。
言い忘れていましたが、ご依頼者様は、パソコンをオフラインで使用されていましたので、『メールでワードファイルを送る』とか、『こちらから見積書をPDFにしてメールに添付して送る』とかが出来ず、USBに入れて先方のパソコンに移してから見て頂くというやり取りでした。
印刷(印刷会社の担当)『この札の絵を、すべて同じ大きさにトリミング(絵をカットする事)すると、どうしても消えてしまう部分が出てしまいますけど大丈夫ですか?』
印刷『右上の〇の一文字が、大きかったり小さかったりと色々ですけど、これはどうすれば…?』
印刷『文字のフォントは、なんでもいいんですか?』
印刷『字札の漢字にルビを入れてはどうですか?小学生さんに遊んでもらうなら、読めない地名もあるかもしれませんけど…?』
印刷『ルビが合ってるかの確認をしてもらわないといけませんね。一度こちらでルビを振ったものを作成するので、その後チェックして貰えますか』
などなど、印刷会社の担当の方が気づいた事などを(100個くらい)提案して頂きながら、ご依頼者様の意に沿うよう、打ち合わせが行われました。
当然、筆者の一存で決められない重要な事項も出てきて、何度もご依頼者様に電話して確認しました。
「どうしてもここはこうして欲しい」という、こだわりの部分の指示はおっしゃられましたが、おおむね
『あ、そうやね。よう言うてくれはりました。その通りやわ。 宜しゅう頼んます!』
非常に、気さくで懐の大きいご依頼者様でした。
そんなこんなで、やっと一回目の見積もりと印刷会社が作成したサンプル画像が出来ましたので、プリントアウトしてご依頼者様の所へ持って行きました。
元々の原画は、水彩画から取ったらしく、それをカラーコピーして使用した為、かなりの薄味な色合いだった。
しかし、色々とお任せ頂いた事もあり、元の絵からコントラストを強くしたり等の調整を、自由にさせて頂いたので、当初想像していたよりスムーズに作業が進みました。
これがイラストレーターさんや、企画会社さんのご依頼だと、印刷やデザインのプロだけに100分の一微妙な調整に心血を注がれているので、こうはいきません。
イラ(イラストレーターさん)『もう少し明るく』『もう少し色身を赤っぽく』など、イラストレーターさんの感覚から発生するアバウト指示があるんです。
筆者『どの位明るくでしょうか?』
イラ『もう少しかな。微妙やけどね。』
筆者(う~ん…)
その点、今回のクライアントは、ほとんど我々にお任せで、テンポよく進みました。
これは、任される側の体質にもよりますが、ご依頼者様の意に沿う形で小マメに商談を重ね、それを印刷会社に無理な納期・無理な要望にならないよう配慮しつつも出来るだけ低コストで実現し結果を出す。
我々大石天狗堂が!
非常に高度な営業スキルを発揮した話に見せかけつつ!!
ただの筆者の自己アピールでした!!!
つづく
シリーズ
#北白川
#郷土かるた