2024年06月19日 百人一首ニュースブログかるた全般

皆様ごきげんよう。
大石天狗堂 広報の藤澤です。
宜しくお願い致します。

京都市内で見かける不思議な岩「いけず石」
京都の町中で一度は目にされたことがあるのではないでしょうか。

しかしいけず石が置いあると「角を曲がる時に邪魔だなぁ」「当たったら車が傷つくじゃないか」と思う方も少なくありません。
それもそのはず「いけず石」は、車が曲がるには道が狭い場所に置かれている事多いのです。
凄く意地悪(いけず)な風習ですよね。

しかし「いけず石」には、京都人の意地悪さではなく、ドライバーに対する海より深い愛が込められていたのです。

皆様も少し考えてみて下さい。
もし「いけず石」が置いていなかったらどうなっていたでしょう。
どれだけ当たらないように気を付けて運転しても、狭い京都の町中のことです、家に当たってしまうかもしれませんよね。
そうすると車だけでなく家の修理も発生して、ドライバーに大きな出費がのし掛かってきます。
また狭い道で起こる事故ですから、ドライバーとしても「仕方ないじゃないか!自分は悪くない!」とか「ちょっと当っただけだろ!ガタガタぬかすな!」と開き直り、当てられた家主との間でトラブルに発展するかもしれません。

つまり、余計な出費も生まず、家屋に実害が出ないように、そしてドライバーと家主との間でトラブルにならないようにとの、『配慮』であの石は置いてあるのだと思います。


なにも天下の往来に大きくて邪魔な石を置いてあるのではなく、あくまで私有地の、しかも車の当て逃げによる家屋の破損が頻繁に起こるような場所に置いてあるのですから、賢い自衛策と言えます。

ゆうなれば泥棒よけの為に、塀の上にトゲトゲを設置したり、庭にドーベルマンを放し飼いにしたり、窓枠に高圧電流を流すようなものですね(そこまで攻撃的では無いですけどね)。

『気ぃ付けて運転してなぁ。当たっても知らんでぇ』と言うわけです。

また一説によると「いけず石より先には行けないように(行かせないように)」という意味で【行けず石(行く事が出来ない石)】と名付けられたという話もあります。
きっと京都ではない地域に『家屋を車から守る為に置く石』という風習があれば、こちらの説からの名前の由来が有力だったかもしれませんね。
【京都人=いけず】
というイメージが「いけず石」のイメージにもなったのでしょうね。

皆様はどう思われましたか?
もし観光の途中で大きな岩が家の四つ角端に置いてあれば、観察してみて下さいね。


#いけず石
#京都の町中
#車止め
#京都人はいけず?

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