新シリーズ 楽しい京都弁講座 Vol.2【アホちゃうか!】
皆様、ごきげんよう。
大石天狗堂の広報の藤澤です。
本日も宜しくお願い致します。
新しく始まりましたシリーズ【楽しい基礎京都弁講座】
本日のテーマは『アホちゃうか!』
最近全国ネットのテレビに関西の芸人さん達が出て、関西弁が珍しくなくなりました。
特によく聞く言葉に『アホか』とか『そんなアホな』。
アホとは、阿保。
つまり標準語で言うところの『バカ/馬鹿』とか『トンチンカン』と同意です。
語源は諸説ありますが、漫画『キングダム』でおなじみの嬴政(えいせい)こと、後の秦の始皇帝が莫大な費用と労力をかけて作ろうとした「阿房宮(あぼうきゅう)説」と、中国江南地方のお馬鹿さんという意味の方言「阿呆(アータイ)説」が有力らしいですが、正確な語源は未詳だそうです。
しかし、アホの一言にもニュアンスによって、伝えたい意味あいが変わります。
例えば、『んなアホな!』は『ばっかじゃない!』という具合です。
しかしシチュエーションが変わり『ちゃうわアホ!』だと『違うじゃないか馬鹿たれ!』【間違いを注意する】といった意味合いになるでしょうし、『アホやなぁホンマ!』は『世話が焼ける奴だなぁ!』という【呆れているが放っておけない】の意味になります。
関西弁と言っても、大阪ではストレートな表現の仕方をしますが、京都では少しまろやかさが加わります。
『そんなアホな事、言わはって』
『ちゃいますやん、アホやなあ!』
『アホやなぁ!ホンマにもう』
というはんなりした言い方です。
因みに『~はる/~はって』は、(関西弁)でよく使われる言い方で(~する/~って)です。
例えば、『あの人は引っ越しした』は『あの人は引っ越ししはった』という感じですね。
『お母さん、家に居る?』は『お母さん、家に居てはる?(居はる?)』となります。
でも、これは少し祇園の舞子はんの言い方を含みますが、一般的な京都の庶民もなんとなく近い言い回しの言い方してはります。
70%くらい大阪に似ている感じです。
それ言うと、お互い(特に京都人が)めっちゃ嫌がりますけどね。
おそらく関西以外の地域の方が聞くと、大阪も京都も滋賀もなんとなく似た感じに聞こえているんでしょうね。
我々関西人が、神奈川、埼玉、千葉、東京など、関東の言葉に区別がつかないのと一緒ですよね。
関西(地元)にいると当たり前の方言が、他府県の言葉を聞くことで気づく違いが、面白いですよね。
斯く言う筆者も、東京の展示会に行き、しばらくして京都に戻ると「わけわからん標準語になってるで」と言われます。
イントネーションが(標準語3)+(関西弁7)になってしまっていて笑われます。
是非京都に遊びに来られた際は、京都弁にも注目してみて下さい。
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