イボから生まれたイボタロウ!!
みなさんこんにちは。大石天狗堂の広報藤澤です。
今日は、久しぶりに囲碁将棋関係の内容です。
碁石のお手入れをする時に『イボタロウ』を使う場合があるのですが、イボタロウって知っていますか?
イボタロウってなに?昔話のタイトル??
なんて思う方、多いと思います。
正式には、『水蝋蝋』と書いてイボタロウと呼びます。
水蝋の木(イボタノキ)に付くイボタ蛾の幼虫(オスのみ)の出す白い分泌物をイボタ蝋と呼び、熱湯にイボタノキの枝を入れ、水面に溶けだした蝋が浮かびそれを集めた後、再び冷水で冷やし固めた物が市販されています。
使いやすいように粉末状にしたものもあります。
石鹸のように塊の場合は、カッターなどでの歯を立てた状態で蝋の表面をなでると、粉と言うよりピザにチーズを削って掛けたりしますよね。あんな感じです。
革製品や家具などの艶出し効果があり、ろうそくの原材料や、止血剤としても使われています。
その他のワックスで有名なものに、カルナバヤシの葉から採取する天然高級素材カルナバ(カルナウバ)蝋。カーワックスや楽器の木製部分などにも使用され、イボタロウと同じくらい硬度と融点が非常に高い事が有名です。
同じく植物由来ですと【ハゼ蝋】や【漆蝋】なんてのもあります。
それから、石油を原料に科学生成した蝋もあります。
【パラフィンワックス】などがそれにあたり、大量生産が可能なことから市場の価格が安定していることや、溶融点が低いことから蝋燭に使われた事が、世界中に広く使われている要因でしょう。
こちらは天然ではないので不純物の混入がほとんどなく、貴重な宝石・貴金属や博物館の所蔵品などにも使用されます。
【いぼた蝋】は、『虫蝋(ちゅうろう)』と言い、他には蜂の蜜で出来た【蜜蝋】などがそれにあたります。
使用方法としては、粉末状のイボタ蝋を碁石と一緒に袋に入れ、まんべんなく塗布したら石を袋から取り出し、乾いた布で一粒づつ丁寧にふき取る。
これだけです。
揉む時は、碁石同志がお互い触れ合う為、欠けないようにやさしく揉む事が重要です。
それから黒石は、また違うお手入れですからね。
この様にして大事に碁石をメンテナンスしている人は、おのずと棋力も上がるのではないでしょうか。
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