江戸時代の大和絵師 冷泉為恭(れいぜいためちか)の百人一首
当店の百人一首に「時雨」「桂川」という商品があります。
御婚礼のお祝品や、長寿のお祝品などによくご注文頂きます。
当然かるた取をされる豪気な方もおられます。
みなさんがこの商品を好まれるのには、読札(人物の絵が描いている札)の作者が江戸~幕末の大和絵師「冷泉為恭」の絵を使用しているのも理由の一つでしょう。
元々、京狩野派の一族でありながら、大和絵師として大成すべく色々な名画を自分の目で見て模写し、画才を磨いた努力家でした。
朝廷や公家や武家の行事・法令・習慣・官職・儀式などあらゆる古来の先例や知識「有職故実」にも優れていたようです。
三条実万や関白・九条尚忠とも懇意にしていたようです。
時の権力者に重宝にされ、ブレーンとして傍に置かれていたのも頷けます。
ただし狩野家の出自であり冷泉家とは関係なく、「冷泉姓」は無断で自称していたようです。
為恭の絵は『典雅にして綿密』やわらかな作風が特徴です。
王朝文化の集大成『百人一首』にふさわしい絵ですね。
また、為恭の百人一首は、衣装の時代考証もしっかりしています。
例えば、天智天皇は西暦668年即位、順徳院は1210年即位で、おおよそ600年ほどの時間の差があるわけです。
当然600年間の間に衣装も変化したようです。
天智天皇の絵などは、椅子に腰かけ中国風の衣装姿で描かれています。
その他の歌人の絵は、是非当店の百人一首をお買い求めになりお確かめ下さい。
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