2017年11月18日 ニュースブログかるた全般花札

皆さんこんにちは。

広報の藤澤です。

よろしくお願い致します。

 

かなり寒くなって来ました。

特に朝夕は、冬の装いでも十分でしょう。

 

(もうすぐ一年が終わるんだなぁ)と実感致します。

 

さて、久々の花札の謎シリーズですが、今回は、11月と12月をまとめてやりま~す。

 

皆さんは、なぜ花が咲かないのに、11月や12月も花札に含まれているのか、疑問に思いませんか?

 

元々花札のルーツは、信長の時代に渡来したポルトガル人の持ち込んだタロットに似たカード(ポルトガルの竜)=(ドラゴンカードとも、日本では天正かるた)という説があり、このカルタを日本風にアレンジしたのが(うんすんかるた)です。

そしてそれが各地に散らばり、独自の進化を遂げた物の一つが今の八八花札です。

 

〇ポルトガルの竜(ぽるとがるのりゅう/ドラゴンカードとも。日本では天正かるた):枚数48枚

【4スーツ(紋標)×12枚】(札サイズ34㎜×63㎜)

 

〇うんすんかるた                 :枚数48枚(当初)⇒75枚

【5スーツ×15枚】(大石天狗堂製も75枚)(札サイズ45㎜×69㎜ 現在大石製)

 

〇花札                     :枚数48枚

【4スーツ(同花種)×12枚(月)】(地方札の中には48より多い物も)(札サイズ33.5㎜×54㎜ 現在大石製)

 

つまり、元になったかるたが48枚だったから歴史の経緯で、アレンジする時も同じ48枚になったようです。

『丁度、一年が12カ月だから12枚を月ごとにしよっか‼』『取り締まりが厳しいから絵柄を少し変えちゃおうゼ』 『でもあまり変えすぎるルールも変わるんじゃね?』『だったらルールも変えたら良いだけの話』『どうせ絵柄変えるんなら、人気の南宗画や人形浄瑠璃や歌舞伎から名場面を拝借しちゃおうゼ‼』『お?丁度、花で揃ってね?』『だったら、各月ごとを花で分けちゃわない?』

こんな感じで花札の48枚を、12カ月の季節花に分けたと筆者は想像します。
(めちゃくちゃ勝手な流れ)

 

 

 

ただし花札の花は、生物学上の種子植物の生殖器官でいうところの『花』はなく、自然の総合的な美しさとしての華やかさの『華』と解釈できるのではないでしょうか。

例えば、華道の花材も切花の生け方だけでなく、枝ぶり、付着した苔、葉の佇まい、角度を変えて見える美しさなど、すべてを美とする流派もあるようです。

さらに、ジブリ映画の中で緑生い茂る山村に、小さなトラックに荷物を積み、引っ越して来るシーンなんかも自然の総合的な美と言えますよね。

男鹿監督、あなたの描く絵は最高です‼

 

 

 

なので『1月の松』も『10月の紅葉』も、花札では【はな】として扱われている訳です。

 

また、一昔前の植物たちには、美しさの他に、色々な意味が含まれていました。

 

【吉祥のシンボル】

代々武家の家柄では、『家(家名)を残す』=『子孫を残し、繁栄する』ことこそ最上であり、繁殖力の強い植物は、まさに吉祥のシンボルでした。

「左近の橘(さこんのたちばな)」で有名な橘(たちばな)もその一つです。

日本書紀に、常世(とこよ/古代日本の信仰で、海の彼方にあると言われる理想郷)からもたらされたものとして登場するほど歴史は古く、加えて常緑であることから(永遠の繁栄)(長寿の象徴)(縁起の良い植物)とされています。

つまり花札の花は、ただ単に綺麗さだけを題材にされたのではなく、あらゆる角度から厳選し吟味され選抜されたといえます。

そういう考えが基本であれば、『11月の柳』『12月の桐』も、植物としての花の部分が主ではなく、吉祥の意味合いも存在理由といえるんじゃないでしょうか。

 

【日本の情緒】

本来11月札である『柳に小野道風(蛙)』『柳に燕』である、【柳】【カエル】【燕】も、5月札の素材としての方がふさわしいのですが、すでに『杜若に八ッ橋』を採用している為、使えません。

だけど、5月の情緒あふれる【梅雨(つゆ)・五月雨(さみだれ)】の風景を使わないのは、日本人として忍びないと、ついに花の季節とは関係なく、番外に11月札として雨季の景色を使わせたのではないでしょうか。

同じく、12月札である『桐に鳳凰』も、古来日本人が持つ『尊王』の気持ちの現れに感じます。

お正月のおめでたい物づくめの『松に鶴』の対称に、尊い物づくめの『桐に鳳凰』で締めくくったのは、『日本の素晴らしさ』に対する、人々の朝廷や帝に対する愛が集約されている気がします。

 

世界のニュースで、日本の素晴らしさと言えば、絶景や世界遺産、日本文化などももちろんですが、人柄も良く話題に上りますよね。

筆者の中で、人柄の良い日本のVIP代表は、なんといっても天皇陛下。

余談ですが、

天皇陛下のエピソードに、被災地に慰問される際などは、設置された支援基地のカレーを、支援スタッフと同じように召し上がるそうです。

理由は、カレーであれば、被災して物資の限られた現地でも、食材が手に入りやすく、沢山作り置きが出来、食べる直前に盛り付ける事が出来る為、ご自身のスケジュールに合わせて、被災地に負担を掛けない配慮だそうです。

凄くないですか!

天皇陛下!!

なんてもったいないお心遣い‼!!

あ、ああ、ありがどぅ~ごだいまずぅぅぅぅぅ~おううおうおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!

日本人よ‼!

これが『真の心』
【まごころじゃいっ‼!!!】


 

ぞれでば、まだじがい…(グズッ)(´;ω;`)/・・・・

 

 

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シリーズ一覧

花札の謎シリーズ!5月札『杜若に八つ橋』(2013.7.2)

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