新シリーズ 楽しい京都弁講座Vol.8『おおきに』
皆様ごきげんよう。
大石天狗堂広報 藤澤です。
宜しくお願い致します。
関西に観光に来られてもっともよく聞く言葉と言えば『おおきに』ではないでしょうか。
標準語でいうところの『ありがとう』という意味なのは、ご存じだと思います。
しかし、この言葉は元々、『大きに』という字を書き、「大に有難し(おおいにありがたし)」という文章から【非常に感謝します】という言葉を関西弁で省略しているそうです。
そこから『おおきに』=『ありがとう』という意味で使われているようですね。
また、よく似た言葉で『まいど』という言葉もありますが、これは「毎度」という漢字を書き、「常日頃から」という意味に『ありがとう』の意味で使われる『おおきに』が合体し【常日頃から非常に感謝しています】と言う意味の【まいどおおきに】という関西弁が定着していったようですね。
面白いところは、使うシチュエーション・イントネーションなどで「まいど」や「おおきに」を使い分けているところです。
例えば、得意先を訪問した時には「ごめんください」と声をかけるところを、「まいど~」と入っていくのですが、その得意先から出る時には「ありがとうございました。失礼します!」という意味で「おおきに~」と言って出るとかですね。
しかもややこしいのが『おおきに~』と言っても、状況や相手によって意味が変わるところです。
▧訪問の時は『こんにちは~』
▧感謝の時は『ありがとう~』
▧拒否・否定の時は『もういいです~』
と色々な『おおきに』がありますし、目上の人やお客さんに対しては、『おおきによろしゅう(ありがとうございます 宜しくお願い致します)』という感じの意味になります。
京都にお越しの際、是非意識して聞いてみとくれやっしゃ!